嵐の歌を!

嵐さんの曲をネチネチと聴きましょう そして最高かよたまらんかよと悶えるのです…いや、冗談抜きでそれだけのブログです

Miles away

2016年10月26日発売
アルバムAre You Happy ? 収録

 

大野さん監修!

大野さん歌割り!

 

全オタが咽び泣くMiles away。

歌割り分析を試みたら別の意味で泣きたくなるMiles away。

です!

 

リーダーがメンバーの声をいかに信頼しているかが伺える、有り体に言えば、鬼のような歌割りです。

あまりにも攻めた構成に、スタッフさん達が心配したらしいが、これが良いと言い張ったとのこと。言いそう。

 

松本さんに頑固と言わしめた方が、頑固を貫き、この結晶のような楽曲が誕生しました。

 

過去から未来を見据えたような、メッセージ性の強いリリックです。

5人が歩いて来た道のりが、風吹く航海に重ねて歌われます。

 

あの日、海から来た男の子たちが思い出されます。

痩せていて、戸惑っているように見えました。

こんな美しいハーモニーを奏でるようになるとは……。

長生きはするものですよ…ホント。

 

 

頑固な芸術家による歌割りの妙がファンに衝撃を与えたわけですが、拙いながらひとりひとりを追ってみたので、その感想から。

 

まず櫻井さん。

歌い出しの拝命はどのようになされたのでしょう。

「ここは翔くん」

そう考えた大野さんの気持ちを思うと、色々捗ります。

止める人もいないので、直接言ったと仮定しましょう。

(その方が幸せだから)

お願い口調ならめっちゃ萌えるし、命令口調ならクッソ萌えます。

丁寧に丁寧に歌われる冒頭。

彼の声はあまりビブラートがかからなく、ちょっとエアリーで、ちょっとハスキーで、不思議です。特徴を言葉にしようとすると、5人の中で一番難しい。

でも歌詞を紡ぐひとらしく、言葉が綺麗に乗る声です。

終盤のフェイクの下ハモに注目してください。激なヤバさ、です。

 

相葉さん。

大野さんはどんだけ相葉さんのファルセットが好きなの?

ひたすら微笑ましいんですけど!

そして大野さんの目論見通り、素晴らしいんですけど!

櫻井さんよりもエアリーな彼の声は、主旋律で優しく、ハモでも包み込むようで、全体に及ぼす影響は計り知れません。

大サビあとに、二宮さんと大野さんが"重なるフレーズ"の掛け合いをするのですが、直後の相葉さんフェイクファルセットがたまらんです。

ライブでは目を閉じて、ちょっとマイクを小刻みに動かしながら響かせてくれます。じーんとします。

Miles away が嵐さんの楽曲に於いて、ひとつのターニングポイントになるのでは、との呼び声も高く、その推進力になる要因は相葉さんがどこのパートも歌っちゃうっていう現象なのかな、と考えました。

 

二宮さん。

ほぼずっと歌いっぱなし。働く働く。

なのに裏メロはあるけど、主旋律はまったく歌っていないように聞こえます。

ライブで見たら、彼にしてはあまり動かずに歌っています。

微かに手を上下しながら音程を取るような仕種を見せてくれ、控え目に言って最高です。視線がたまに主旋律メンへと向けられる(ように見える)のも、明らかに最高です。

ものすごく神経使うパートが続くのではないでしょうか。冒頭櫻井さんとのハモりと、次の相葉さんとのハモりが同じ旋律というわけではないし、とにかく複雑そうです。

裏メロで二宮さんだなと感じますが、ハモっている間はハモるための声を出しているのでしょうか。確かに上に乗っているのに二宮さん色は消されています。

器用なひとが!本気で!器用なことしてる!って思いました。

 

松本さん。

近年色々な楽曲で仕事している下ハモ。

松本さんが入ると、とにかく厚くてゴージャスになります。私の中ではストリングスみたいなイメージ。

アユハピライブでは1サビ後にスター感丸出しで登場します。(直前ソロだったからね)

でも1サビでも下歌ってますよ、ね?

松本さんの声だと思うんだけどなあ。

松本さんの声ってことにします。

間奏の4×8でのフェイクは、ここは松本さんしかなかったんだな、と思わせてくれます。

微かに鳥の鳴き声みたいな電子音が入っているのですが、あの音はおそらく天使専用エフェクトなのでしょう。分かります分かります。

終盤ではファルセットも聴けます。

曲中で強く出るところはありません。それが一層魅力的です。

 

大野さん。

この方の声については語り尽くされているのではないかと。

ピッチ良し、音域広し、変幻自在。

サビから主旋律で入って来ます。

当たり前ですが、自分の声を分かってるんだなあ。無頓着に見えるのに。

大サビ後の二宮さんとの掛け合い。

"重なるフレーズ"

は、圧巻です。

その後のフェイクの繰り返しも。

ライブで歌っている姿は何と言いますか…絶対揺るがない感じです。貫禄ですね。

 

 

では歌割りがてら頭から。例によって合っているかは分かりません。

 

 

 

"遥か未来へのDreamer"

前述したように、櫻井さんです。

"生命の音"から二宮さんの上ハモが重なります。

離れた音程からだんだん近づくようなハーモニーが耳に良いあんばい。

 

"諦めないYesterdayを"

相葉さん。

二宮さんがフェイクで絡んでからすうっと合流します。

ここ好き。

"風は未来へと吹いて"

の"へと吹いて"で寄り添うところ。

そして最後のワンフレーズで離れて、相葉さんだけ残るところも。

コーラスアレンジKo-sakuさんありがとうございます。

 

サビです。

"明日へのPromises"

大野さんのメロにNMの上下ハモ。

(急にイニシャル使いました)

美しや。

"たとえMiles away"

OメロにNの上ハモ。

SAの裏メロ入ります。

イニシャル表記楽だわ…

 

"放たれた〜"

OメロN上ハモ。M下ハモ。

なんかここ櫻井さんの声するような…

でも直前に裏メロ歌ってるから入るの無理かなあ。

"共にSailing days"

OメロN上ハモ。M下ハモ。

 

この、放たれた〜Sailing days

のところは私一生分かりません。

中ハモあるようにも聴こえるし、だとしたら誰?

ここ最高に綺麗です。

もう虚心に聴きます。

韻が美しい。単語がいちいち美しい。

 

"重なるフレーズ…"

M→S→N→Aと重ねるフレーズ。

上がる上がる。最後の相葉さんのファルセットの高いこと。

"幾千の夢"  O

サビ終わりから歌詞が幻想的になって来ています。

夢見心地で聴くのです。

そうしたら松本さんのフェイクが来て、ますます夢が膨らむ。素晴らしき哉。

 

"風が歌うメロディを〜"

SAメロ。N上ハモ。

"何重奏も〜"

OMメロ。N上ハモ。

"永遠を祈って〜"

OMメロ。N裏メロ。

"All my love is you"の二宮さんは、とても二宮さんで、おかえりにのちゃんと思いました。

 

大サビです。

 

"君へのPromises〜"

OSAメロ。NM上下ハモ。

グループ総出、豪華絢爛ハーモニー。

末っ子2人に挟まれる3人。

末ズの仕事出来る感がすさまじい。

"今日にSay good night〜"

Oメロ。NM上下ハモ。SA裏メロ。

"まだ知らない〜"

Oメロ。NM上下ハモ。

そしてAに中ハモ疑惑。

"行こうSailing days"

OSメロ。AM上下ハモ。

二宮さんが宜しくとばかりに上ハモから抜け、相葉さんが担当。

ワイルドカード的こき使いぶりです。

 

フェイクの掛け合い4×8

N→O→N→O

"重なるフレーズ"

Nメロ。O裏メロ。

Yeah〜  Aフェイク

ここ!ここです!

大野さんのところ、裏メロと表記しましたが、そのまた裏で松本さんが

"夢の方へ〜"を歌っています。

ONの強い声でも目は覚めない。

松本さんがきっちり夢へと誘うから安心設計です。

 

Ah〜(Woh〜)

この先ずっと続くONフェイクの掛け合いですが、まずは4×8で掴む。了解した私たちは掴まれる。OK?

 

次から大野さんフェイクの下で櫻井さんがハモります。

このふたりのハモりはよくあります?

あんまり覚えないような…。

全国の登山家様たち!無事ですか!?

山コンビのハモりですよ!

山ハモですよ!(何かの高級食材みたい)

 

忙しくて恐縮ですが、この裏はAMによる"重なるフレーズ"合戦です。

大野さん…どういうおつもりだったのだろうか。

「みんな歌って!オイラも歌うよ!」

的な?

ホントにみんな歌ってます。

めちゃくちゃ歌ってます。

 

"遥か未来へのDreamer(夢の方へ)〜"

O(S↓)Nのフェイクのもと、引き続きAMが歌います。Aが表でMが裏。

考えてみたら、5人全員バラバラなことしてます。

にも関わらずこれですよ。

嵐さんのこういうところがね。

 

所謂「アゲる」系の曲ではないのに、曲中にあるように、風が未来へと吹くような力があります。

感動するのに湿度は低いです。

全天候型、全季節型だなと思いました。

 

聴きましょう。

そして召されましょう。

 

下ハモが消え、裏メロが消え、最後は大野さんの"Ah〜"が残ります。

 

すごくてすごいMiles awayでした。