嵐の歌を!

嵐さんの曲をネチネチと聴きましょう そして最高かよたまらんかよと悶えるのです…いや、冗談抜きでそれだけのブログです

WAVE

2007年7月11日発売

アルバムTime収録

 

櫻井さん!櫻井さん!

お誕生日おめでとうございます🎉

おめでたまきん!おめでたまきん!

 

お誕生日ということで、ラップは外せません。

ラップ、ラップ…と考えるにそもそもデビュー曲からラップがありましたし、5×10やCOOL&SOULなど里程標的な宝も多くあり、迷います。

 

迷ってTimeなのかな、と絞りました。

 

皆さん大好き、私も大好きTimeです。

名盤の誉れ高いこのアルバム、通常盤ですと15曲中8曲(!!!)で櫻井さんのラップが歌われています。なんて幸せな。なんて贅沢な。

 

現在相当な寒波が押し寄せており、Timeの夏要素はコタツでアイスのような倒錯的気分をもたらします。

 

過ぎ行く夏と海。

鉄板で鉄板なところを2曲も贈ってくれていたのですね。"風"が昼の海なら"WAVE"は夜の海です。

風も絶対書きたいですね。風ですからね。多田さんですからね。

 

WAVEの話。

 

ライブ円盤では観客のWAVEが楽しげなこの楽曲。

"WAVE!"×3からの頭、サックスが大変美しい。

イントロで美しく、間奏で美しく、アウトロで美しい。

CDで聴くと目が閉じます。開けていようとするのですが、閉じてしまいます。

 

ベースも好きです。Happinessのベースも好きだがWAVEのベースも好きなんです。たまらん。

 

歌い出しは大野さんと松本さん。

"渚に立てば君の夏"

浜辺も良いし海辺も良いですが、私は渚という単語が好きです。漢字も素敵だし口語からかけ離れているし。

詩特有な感じが良き。

 

中身を追うと、彼女とはもうお別れが迫っているらしい。来年もここでと言っていますが、本当に会えるんだか分からん雰囲気です。

秋も会えばいいじゃんというのは大人の感覚で、若者の夏というのはそれだけ特別なものなんでしょう。夏が過ぎると何もかも一緒に失ってしまうくらい深刻なんでしょう。

 

続いて櫻井さん、相葉さん、二宮さん。

"瞳揺れてる波の上

落ちる花火が消える前"

 

落ちる 花火 が 消える 前!

情景を時間ごと切り取ったような秀逸さ!そして七五調。耳が喜びます。美です!美!

 

こうしてサビ前にたっぷりと切なさを導入されます。

 

"みんなでWAVE!揺れる思い

まんまでWAVE!戻ることのない

ふたりのWAVE!追いかけてく"

 

ゆっくり目の波みたいなサビです。

なるほど波だと思って聴いていると、

 

"初めから好きだった"

 

と来ます。

CD初聴のときは、スピーカーを振り返り「え?」と言いました。

そうなの?一目惚れってこと?

別れ際のしっとりさを推して来た流れで、いきなり馴れ初めを想像させるようなこと言うのですもの。

おばさん驚いたけど、根掘り葉掘り聞くのは我慢するわ。

 

"風に乗せて歌うLove Song

何年たっても未来に

あぁ届かない

それなら今夜だけは"

 

夏だし渚だし別れ際なんだから、歌ったって良いのです。

彼ちゃんの心は揺れています。

今夜だけはと思うならワンチャンあります。頑張るのです!

 

"みんなでWAVE!ためらいさえ

まんまでWAVE!通り過ぎてゆく

ふたりのWAVE!行かないでよ

この場所でまた君と"

 

そうですよ。そうですよ。また会えば良いのです。この場所への拘りは若者特有のなにかなのでしょう。

一瞬「彼女ちゃん地縛霊説」を考察しようと思いましたが、私の方こそ殺されて地縛霊になりそうなのでやめました。

とにかくこの場所は特別なのです。

 

さあ、ラップですよ。

櫻井さんカモン!

 

"今年も『いつもの』とでまた集まる"

 

恒例の仲間との集まりで、距離を詰めていく様となんならもっと詰めたい気持ちが語られます。

"ますます"の繰り返しがますますな感じです。

 

"軽はずみな言葉じゃ足りなく

軽はずみな言葉じゃはみ出す"

 

どんな風に言おうか。

大きな課題です。

思いを巡らせた彼ちゃんは「軽はずみ」を(仮?)採用します。

 

この、気持ちには追いつかず言葉からはみ出してしまう、という表現には唸りました。

 

櫻井さんは言葉を尽くすことの大切さについて、公式に言及しています。

言葉を慎重に、且つ惜しみなく使う方なのだろうと推察されます。

そんな方に「言い尽くせない」と言わしめた彼女ちゃんは女冥利ですよ…

しかしなんで軽はずみに言ったのさ…

 

更に波のサビです。

ラップの終わりに重なりながら始まります。ここがまた良いのです。ソロの歌い継ぎ。

相葉さんからの二宮さん櫻井さん。

演奏が抑えられていますので、それぞれに聴き入り放題です。

松本さん。

"初めから〜"は、大野さん。

大野さんが言うならそうなんでしょう。

もう驚かない。

 

そしてサビ2からアウトロ。

 

最後の最後までサックスが歌います。

 

目を閉じて夏へ逃避しましょう。

 

おぬぬめ。